ミニレッキスのうさ吉くんと一緒(独り言)

ミニレッキスのうさ吉と、あさこの記録 (トップ画像は、友達が育てた薔薇をいただき、それが散った美しい時のもの)

今の自分の色が何色か確認できるようにと。
人生とは何か!が私の幼少期からの頭の中身で、それ以外は付属です。
(うさぎは除く)
そしてなにより、三代目のうさぎさんの記録。
「生活のことをきちんとできない人は、何もできません」という小さいころに浴びた母の言葉は肝に銘じて。

カテゴリ: 自然

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春が苦手ではなくなったのは、随分大人になってからですが、春の暖かさ柔らかさ。
それを越しての、なぜか春にうさぎが月に行ってしまうという運命。
なので、私にとっての春は、暖かさの中にぎゅっと切なさが深く眠っている状態なので、単なる「春だ!というのとはかなり違う。冬の雪の広い森の中で、一人静かな夕日の時に、サクサクとしかしゆっくり歩くあのしんとした思考がクリアでも孤独なあの感じよりも、もっと深く「一人」を意識する。

そんな季節だ。

育てている野菜を食べるうさ吉。

ベランダのドアを開けると、そろそろ来てしまうので、いつもは、柵の中に入れている鉢を一つだけ出しておいたのです。

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うさおの看病は、白兎の経験があったので、とにかく最期まで自分の体と精神が持つ限り限界まで見ようと決意して臨んだもの。いなくなってから後悔したくなかったから。

このころ、細野晴臣氏の「HOSONOVA」のローズマリーティートゥリーをよく聞いていたな。
細野さんのこのアルバムは、ものすごくうさおとつながってしまいました。曲というのは、思い出なんですよね。音楽に良し悪しもない。個人と曲の縁であり、秘密の扉なのですよね。

長年うさぎと暮らしていると、うさぎも察するのがすごいのは、同じように長年うさぎと暮らしている、またはいた人たちはわかってくれるであろうが、ちょっと調子悪そうだなとすぐに病院に連れて行った時に、診てくれた先生と、その具合とこれからの経過を話していたのを、そばでキャリーに入ったままのうさおに、内容が分かってしまったということだ。
病院に行くまでは、たいして変わらなかったのに、そのとたんに体調の変化を見せつけられて。
「家で一緒に過ごすウサギでも、うさぎはうさぎ。うさぎは追われる動物だから弱みを見せるのはぎりぎり」というのは、何十年前かに、まだ「同人」だったうさぎ仲間たちから聞いていた言葉。

うさ吉には、そういう意味では言葉は気を付けようとずっと意識して生活している。





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1週間くらいという言葉をもらってから、ほぼ睡眠はけずり、苦しそうなうさおを体が落ちないように前足の方を支えてあげたり、何かを敷いたり食べ物を口に持って行ったり、排せつのお手伝いをしたり。一緒に寝るということも、このころは夢ではなく、布団を敷くと、うさおのほうが勝手に枕元で普通にスフィンクス座りをして待っているというこれまた不思議な現象が起きた。
ちなみに、うさおは一匹狼で、そばでばったんするとか好きではなかったし、うさ吉のように顔や手、どこでも舐めるようなこともするうさぎではなかった。

どうしてもの用事で家を空けないといけない時が一番つらかったが、肉体的に、特に腕肩がバキバキで睡眠不足からくるめまいなどが大変だった。それでも、うさおと一緒に暮らせる時間を一秒でも大切にしたいので、がんばっていた。

しかし、驚いたのは、ある深夜3時頃、うっかり寝てしまったときに目が覚めたら横にうさおがいなくて「どこにいったのかな?」とふと窓際をみたら、なんと何事も起こっていないような、しっかりとした姿でベランダの方へ座って(カーテンはしていなかった部分から)、じっと月を見ていたのです。これには驚きました。ピクリともしないで見上げる姿。一瞬私も止まってしまいました。しばらくして、私に気が付きまた「ゼイゼイ」とさっきのは夢だったかのような時間があったり。

人間の方が五感は退化していると認識しているので、動物に何か人間にわからないことはたくさんあるのだろうと思います。

あの一週間は、とても不思議な時間でした。そしてその一週間を体験できたこと。それが自分の人生にあったこと。そのベースは、白兎と暮らしたことにもあるかと思います。

これは日中、ゼイゼイが少しだけ収まった時。
冷えないようにしていて、ベランダの方に向かいたがるので、そこで外みているのだろうなとずっと思っていたのですが、あとからじっくりいくつかの似たような写真を見ていると、なんとガラスや鏡を通して、私を見ているのです。
どっと涙があふれたのを思い出します。

一番我慢強く、私を成長させてくれたのが白兎。
音楽でバッハが別格ならば、白兎は別格です。
本当にありがとうね。
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